- ホーム
- 摂食・嚥下・食育
きちんと飲み込めますか?
「いくつになってもご飯を味わっておいしく食べたい」と思いませんか? おいしく食べることは生きていくための「幸せ」のひとつです。「食べて、飲み込む」の一連の動作は、歯を失ったり、うまく飲み込めなくなったりすると、お口からご飯が食べられなくなってしまいます。
兵庫県三田市・南ウッディタウン駅より徒歩1分の歯医者「ウッディ吉原歯科」では、歯科医院だけでなく訪問歯科診療を通してさまざまなサポートを行います。摂食嚥下障害にも対応しますのでご相談ください。
摂食嚥下障害をご存じですか?
摂食(せっしょく)とは食べること、そして嚥下(えんげ)は飲み込むことです。食べ物を認識してお口の中で咀嚼してから喉に送り、飲み込んで食道を通して胃に送り込む一連の流れを「摂食嚥下」といいます。高齢化が進む日本では、摂食嚥下障害がある在宅要介護高齢者は増加傾向です。
使用中の入れ歯の修理や調整、そして新しい入れ歯の作製、また虫歯の治療の詰め物や被せ物の装着、歯の神経の治療など、ほとんどの場合、どの治療も歯科医院で行う内容と同等の治療が可能です。ほかにも口腔ケアのためのブラッシング指導や歯のクリーニングも行いますので、お口のお悩みは何でもご相談ください。
嚥下障害の原因
考えられる原因は大きく分けて3種類です。それは器質的原因、機能的原因、そして心理的原因です。
器質的原因
お口から胃までの食べ物が送り込まれるまでの各器官に構造上の不具合がある場合です。
- 歯周病
- 歯の喪失
- 口内炎
- お口まわりのガン(口腔がん、咽頭がんなど)
- お口まわりの良性腫瘍
- 生まれつきのお口まわりの形成不全(口蓋裂など) など
機能的原因
各器官の構造ではなく、神経や筋肉がうまく作用しない場合です。
- 脳血管障害
- 頭部外傷
- パーキンソン病など
- 生理的な加齢現象
- 薬剤による影響 など
心理的原因
器官の構造や機能に問題はなくても、心理的にうまく飲み込めなくなる場合です。
- うつ病
- 拒食
- 認知症 など
嚥下障害の症状
食べ物をずっと噛んでいて、なかなか飲み込めない
食事中にむせたり、咳込んだりすることが多い
食後に声が枯れている
食べ始めてすぐに疲れて全部食べられない
水分を摂りたがらない
体重が減る
飲み込んだ後も口腔内に食物が残っている
誤嚥性肺炎について
飲み物や食べ物、唾液や胃の逆流物が誤って気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。全身の免疫力が低下していると、誤嚥で肺に入った細菌によって炎症を起こす「誤嚥性肺炎」を誘発させる可能性があります。高齢者の肺炎の7割以上が誤嚥に関連しているといわれているほど、肺炎は重篤な症状を引き起こすリスクが高いので注意が必要です。
日本人の死因では誤嚥性肺炎は2.7%、肺炎は7.2%であり、合わせて考えると癌と心疾患に次いで3番目に多い死因となっております。(平成29年時点)
発熱や咳き込み、痰の排出、そして倦怠感や呼吸困難に気づいたときには、できるだけ早く医療機関にご相談ください。
また飲み込みがうまくいっていないかもしれないと感じた場合は、定期的に嚥下機能チェックを受けて、治療やトレーニングを受けるようにしましょう。
口腔のケアが大切です
摂食嚥下障害のリスクを抑えるためには口腔のケアが欠かせません。口腔のケアでお口の中をきれいにして虫歯菌や歯周病菌などの細菌を減らしておけば、誤嚥の際も炎症を起こしにくくなります。また口腔のケアを行うと、嚥下反射の改善効果も期待できるといわれています。